所長だより「五輪原（ごりんぱら）から」 令和５年2月23日 最終号
退任のあいさつ
一身上の都合により、２月２３日をもちまして現在の役職を退任することになりました。わずか１１ヶ月足らずの非常に短い期間ではありましたが、私にとってはかけがえのない充実した期間となりました。
教育事業や研修支援で当所を訪れた子供たちは、最初は学校や家庭との環境の違いに緊張しております。しかし、様々な体験活動を経験した後に閉会式などで見せる表情は、実に充実感と達成感で満ちあふれた笑顔になっています。私も４０年間教職に従事しましたが、ここまでの笑顔を目にすることができる機会はそれほど多くありませんでした。子供たちにとって体験活動がいかに重要であるかをあらためて感じた次第です。教育の世界ではＩＣＴが盛んになってきており、バーチャルなものも多くなっておりますが、こういう時だからこそリアルな体験が重要であると思います。今後も「体験を止めない」ことを心に刻み、体験活動の充実に向けて微力ながらお手伝いしてきたいです。
最後になりますが、国立青少年教育振興機構での勤務は初めてであり、戸惑うことの連続でしたが、充実した勤務ができましたのも古川理事長をはじめ、機構本部の皆々様、磐梯青少年交流の家職員の皆様ならびにご支援をいただいた研修指導員・体験活動指導員の皆様や法人ボランティアの皆様など、多くの方々のご支援の賜物です。厚く御礼申し上げるとともに退任のあいさつとさせていただきます。大変お世話になりました。
（文責：所長 佐川 正人）