所長だより 46号

五輪原(ごりんぱら)から 6月21日 第46号

「夏至・部分日食」

6 月 21 日は夏至。夏至は 24 節気のうちの一つ。北半球では、日の出から日
没までの時間が最も長い日とされています。
その日の、夕方、日本列島は各地で太陽の一部が月に隠れる「部分日食」が起
きました。日本で部分日食が起きるのは、昨年 12 月以来です。
この時を逃さず、皆さんに観察していただこうと、教育事業として「部分日食」
観察会を企画しました。
午後 4 時過ぎに太陽が欠け始め、5 時過ぎくらいには欠ける割合が最大にな
りました。
参加された方々一人一人に、日食メガネを用意し、観察していただきました。
福島県は面積が広く、福島市では、その時間厚い雲に覆われ部分日食が見ること
はできませんでしたが、ここ猪苗代町ははっきりと肉眼でも太陽の一部が欠け
ている様子を観察することができました。
夏至と日食が重なるのは、実に 372 年ぶりだそうです。前回は江戸時代であ
ったのですね。 御天皇光明の慶安時代の始まりの年、将軍は 徳川家光です。
百姓への贅沢を戒め質素な生活を奨励した慶安のお触書が有名ですよね。
今回の日食では、日本では、日本では部分日食でしたが、中国や台湾では、太
陽と月がちょうど重なり太陽の外周がリング状に見える金環日食が観察できた
そうです。
日本で次に部分日食が観察できるのは2023年4月20日です。また、金環
日食が観察できるのは2030年、皆既日食が観察できるのは2035年だそ
うです。
(文責 所長 福 士 寛 樹)

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