所長だより 32号

五輪原から 2月4日 第32号

「立春」

月日の経つのは早いもので、2月に入りました。あと2か月余りで令和元年度
も終了です。昨日2月3日は、「節分」でした。文字通り季節を分ける日ですか
ら、暦の上では、今日から「春」ということになります。皆さんは、夕べ、節分
の恒例行事とされる「豆まき」をしましたか。玄関先に柊の葉つき小枝にイワシ
の頭を指して、「鬼はそと 福は内」と大きな声で豆をまきます。よく、学校で
は、自分の心の鬼について考えさせ、どうすれば心の鬼を退治できるか短冊に書
かせたりする活動がみられます。
福島県内に二本松市という市が中通り福島市の南にあります。江戸時代には、
二本松藩で、このころの節分行事では、「福は内」そして「鬼外」と大きな声で
叫びながら豆をまきます。「鬼は 」とは言いません。なぜだかご存知ですか。
実は、二本松藩の藩主は、「丹羽(にわ)」といい、「お丹羽そと」つまり、お
殿様を外に出してしまう声掛けになるから、「おに外」というのです。同じよう
な事例は、お隣新潟県にもあり、昔、新潟県を納めていたお殿様が「伯耆の守(ほ
うきのかみ)」という名前だったので、お掃除をする道具の箒のことを「ほうき」
と言わずに「なで」と呼んでいたそうです。市民はお殿様に気を使いながら生活
をしていたのですね。
さて、今日から立春。暦の上では「春」です。前号でも述べましたように、こ
こ猪苗代は福島県内でも有数な豪雪地帯ですが、今年は雪がほとんどありませ
ん。立春にふさわしい気候で、平年の3月上旬の気候だそうです。朝に数センチ
雪が降りますが、お昼にはほとんど解けてしまします。
雪の活動を楽しみにしてこられた各団体の方々には、活動エリアが狭くなっ
たり、プログラムを変更したりしていただいております。キャンセルや利用日の
変更なども数多くみられるようになってきました。
来ていただいた団体やファミリーなどに対して、雪がなくとも思い出に残る
磐梯での体験となるよう所員一丸となって丁寧で質の高い支援に努めてまいり
たいと考えています。
(文責 所長 福 士 寛 樹)

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