所長だより 56号

五輪原(ごりんぱら)から 9月24日 第56号

「福島こども未来塾…YA 実施。」

先日、9月19日から21日まで第6期福島こども未来塾の第2回 YA(ヤ
ングアメリカンズ)を実施しました。
第6期福島こども未来塾は、5月に開塾式を実施する予定でしたが、新型コロ
ナウイルス感染拡大防止の観点から、8月に開塾式を延期し、第1回を8月22,
23日に実施したところです。そのときは、福島県いわき海浜自然の家に行き、
県内唯一の水族館「アクアマリン」の職員から2011年3月11日に起きた東
日本大震災の時の様子や、現在までの復興の道のり、歩みを映像で観たり、実際
に地震で割れた水槽の一部を手にしたりしてお話を伺いました。その後、楢葉町
の天神岬スポーツ公園に移動し、震災講話を聴きました。翌日は、いわき市の永
崎地区薄磯にある東日本大震災伝承館を訪問し、バスで地域の様子を見学しな
がら語り部のお話を伺いました。
その活動で、塾生たちは、ふるさと福島のために自分は何ができるか、考える
きっかけになったようです。
これらの活動を受け、第2回は YA です。個の実施については、いろいろなハ
ードルがありました。まず、YA のキャストのほとんどがアメリカ人のため、入
国が難しく、その確保ができない。そもそもこの新型コロナウイルス感染拡大防
止の観点から外人さんの講師はどうなのか、外国の方の確保が難しければ日本
にお住いのキャストを準備できるか、日本在住のキャストさんは仕事をお持ち
なので、はたして3日間指導していただけるか。などなど。
自分未来クラブの 林さんは毎年このご担当としておいでになります。今回
も林さんのおかげで何とか実施にこぎつけました。
キャストは、やはり日本在住の方々。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
キャスト全員に PCR 検査を実施して、全員「陰性」の確認をしてきていただき
ました。ただし、キャストの仕事の都合で1泊2日、実質の練習時間は、約4時
間で30分のショーを完成させる。かなり厳しい日程です。
キャストも塾生たちもボランティアも頑張りました。キャストさんたちの熱
心な指導により、塾生たちもノリノリです。例年ですと練習も発表も屋外ステー
ジで行い、大音響で町中に響き渡りますが、今回は体育館。照明と音響を準備し
ミニショータイムです。また例年ですと、全国から参加者が別に200名います
が、今回は塾生の保護者が観客としているだけです。
午後2時、いよいよ練習の成果を発表する時間。財団から三和部長さんと田山
部長さんが来てくださいました。
ノリノリのダンスとリズム遊びを取り入れたアクション、テンポの良い歌が
よくマッチング。短い練習時間なのにこんなに上手にできるとは、本当にびっく
り。
塾生たちは、一人一人自分の殻を脱し、それぞれの自分を思いきり表現するこ
とができ、また一回り成長を遂げたようです。
今回規模を大幅に縮小して実施できましたこと、とてもうれしく思います。自
分未来クラブの林さん、財団の三輪さん、田山さん、機構本部から染谷さんをは
じめとする関係のみな皆様に心よりお礼申し上げます。
そして、塾生の発表を観に来てくださった保護者の皆様にも感謝申し上げま
す。
(文責 所長 福 士 寛 樹)

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