所長だより 64号

五輪原(ごりんぱら)から 1月13日 第64号

「雪かき」

ここ猪苗代は連日雪が降っています。フィールドには、50センチメートル以
上積もっています。所長室から猪苗代湖を眺めますと細かい雪が舞うように降
っています。
ローダーで毎朝雪を掻いていただいていますので、道路には5センチくらい
踏み固められた雪が残っている程度で車の走行には支障がない程度です。
所長室の窓ガラスは真っ白に曇り、外の景色はぼんやりとかすんで見えます。
ところで、福島県では、一般的に「雪かき」といいますが、同じ県内でも会津
地方では「雪かたし」といいます。雪を片付けるという意味だそうです。広辞苑
を調べてみますと、「雪かき」は全国共通の言葉で、全国には類義語があり、北
海道内陸では、「雪はね」というそうです。これは、北海道から来た職員から聞
いた言葉です。同じ北海道でも日本海側のエリアでは、「雪投げ」というそうで
す。この違いはどうやら雪質の違いに関係しているようで、北海道の内陸ではサ
ラサラした雪質、日本海側では、少し湿った雪質のためだそうです。
そのほかにも、東北の秋田県では、道路のはじっこに雪を寄せて除雪する意味
の「雪よせ」を使い、山形では「雪はき」、新潟では下越で「雪のけ」、中越で「雪
ほげ」、上越では「雪堀り」というようです。これも新潟出身の企画指導専門職
から聞いたことです。また、北陸の富山、石川では、「雪すかし」や「雪どかし」
というようです。
このように、雪が降る地方では、雪質と雪の降る量に関係した言葉が使われる
ようになったといわれています。面白いですね。
今年は、猪苗代らしく雪の多い年の初めとなりました。スキー場も大喜びかと
思えば、新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大を受けて、1都3県に緊急事
態発出のせいか、ゲレンデはガラガラだそうです。
1日も早い収束を願って、我慢と試練の日々を力を合わせて乗り切ってまい
りましょう。
(文責 所長 福 士 寛 樹)

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