五輪原(ごりんぱら)から 1月8日 第82号
「運営協議会」
当交流の家には、運営や人事をはじめ教育事業や広報活動など幅広く、アドバ
イスを頂戴する「運営協議会」があります。
運営協議会の委員は15名です。大学教授など学識経験者や学校関係者、一般
の企業に勤められている方、そして地元猪苗代の各団体の方々です。
例年、2月か3月に行うところでしたが、今年は、機構の体制も変わり、方針
も出され、委員の皆様からご意見を伺って令和4年度以降(特にアフターコロナ
を見越して)の計画づくりに役立てたかったからです。そこで12月22日に実
施しました。
令和2年度と令和3年度は、新型コロナウイスる感染症が全国的に猛威を振
るい、特に令和2年度は例年15万人の利用者は7分の1以下に落ち込むなど、
大きな影響を受けています。
機構では、令和7年度までにコロナ禍前の状況に戻そうと計画しており、来る
令和4年度は第4期中期目標・計画の2年目に当たります。これらを意図した確
実な企画や実践に基づく成果が令和3年度以上に求められます。会議の開催に
当たり、委員長の市川隆先生からご挨拶をいただいた後に、私から次のような挨
拶をさせていただきました。
令和3年度 運営協議会あいさつ
みなさん、こんにちは。
令和3年もあと残すところ10日余りとなりました。本日は、年末の公私とも
に大変お忙しい中、そして遠路、足元の悪い中、更にはお寒い中、当交流の家に
お越しくださいまして誠にありがとうございます。
猪苗代は、11月に初雪が降り、寒い日が続いています。昨日来の寒波でまた
積雪があり、地元猪苗代スキー場もオープンするなど周辺のスキー場は喜んで
いるようです。
また、今般の第5波とされました新型コロナウイルス感染症の感染拡大が、秋
口に収まりを見せ、本県におきましても、だいぶ落ち着きを見せておりますが、
オミクロン株の出現でイギリスや韓国は大変な状況が続いているようです。
日本においても、これまでの経験を活かし水際対策を徹底し、オミクロン株の
感染拡大を抑えてほしいものです。
このような中、運営協議会のご案内を差し上げましたところ、13名の委員の
皆さんに御出席をいただきました。心より感謝申し上げます。
この運営協議会は、当交流の家の経営・運営ビジョン、各種教育事業、人事、
予算、自己収入、さらには、計画的な集客、効果的な広報、ボランティア等の人
材活用、バリアフリー等に関する、ご意見やご提言等をそれぞれのお立場でいた
だく機会として、さらには、いただいたご意見等を所の経営や運営に生かしてい
くことを目的に開催する、当交流の家で最も大切な会議と位置付けております。
これから各部門の担当から前回までにご意見を頂戴したことの進捗状況やさ
らには今年から示された、第4期中期目標・計画の概要、今年度の事業、当交流
の家の諸課題、さらには次年度の計画等につきまして担当より説明致させます
ので、委員のみな様におかれましては、それぞれのお立場、ご専門の分野での忌
憚のないご意見・アドバイス等をお願いできれば幸いでございます。
当交流の家は、昨年度は、新型コロナウイルス感染症が年明けに日本でも発生
しそれによるキャンセル等が響き、約2万人の利用者にとどまりました。当施設
開設以来の最も厳しい数字です。今年度も、年度初めから、キャンセルが相次ぎ、
総利用者数5万人にとどくかという2年連続大変厳しい結果に終わりそうです。
しかし、そのような中にあっても、宿泊定員やバスの乗車人員、各部屋の定員も
約半数に抑え、全館マスク着用、集いの中止、教育事業も看板事業の13泊14
日のアクティブジオキャンプは、予定通り実施し、猪苗代町、磐梯町2町の小学
生通学キャンプは中止、福島こども未来塾等の事業も2か月遅れで実施、春の猪
苗代フェスティバルは実施、新規事業としてアグレッシブキャンプ、目指せ、磐
梯バイリンガルキッズ、日本文化を楽しもうなどは、知恵を絞り、日程調整しな
がら何とか実施にこぎつけました。詳しくは別紙資料をご覧ください。
令和3年4月より第4期中期目標・計画が新たに示されました。その概略等を
これから私から説明いたします。また、令和2年度の第3次補正で国土強靭化計
画の中の地域防災補完拠点として当施設が指定され、現在、電気や水道などのラ
イフラインの強化、宿泊施設には全室エアコン、寝具も浅田真央さんのコマーシ
ャルで有名なエアウィーブのアスリート仕様となり、睡眠の質の向上はもとよ
り夏涼しく、冬は温かくそして災害に強い施設へ生まれ変わります。
この後、3つのグループに分けての話し合いも予定しています。これも中期目
標・計画と密接に関連する中身で、大変恐縮とは存じましたが、当交流の家が抱
える課題や今後の方針等にかかわり思いや願い課題など多岐にわたる内容を上
げさせていただきました。これらにつきましてご意見を頂戴するとともに、当交
流の家に対する期待などにつきましてぜひお聞かせくださるようお願いいたし
ます。限られた時間ではありますが皆様とともに有意義な時間にしてまいりた
いと思います。
結びに、ご参会のみな様方のご健勝とご活躍そしてご多幸をお祈り申し上げ、
あいさつとさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
委員の皆様からは、全大会・分科会を通して貴重なご意見をたくさん頂戴しま
した。ありがとうございました。
民様からのご意見につきましては、すぐに改善できるもの、次年度以降に改善
するもの、さらには、中長期的に取り組んでいくものに分類し、当交流の家の経
営・運営に生かしてまいる考えであります。
(文責 所長 福 士 寛 樹)