所長だより 85号

五輪原(ごりんぱら)から 2月5日 第85号

第7期 「福島子ども未来塾」閉塾式にあたってのあいさつ

第7期 「福島子ども未来塾」閉塾式にあたってのあいさつ
皆さんこんにちは、今日は、閉塾式にふさわしいとても良い天気になりました。
美しい磐梯山や猪苗代湖をはっきり望むことができます。
新型コロナウイルスオミクロン株による感染拡大が全国規模で続いており、
基本的な感染対策の徹底と活動内容の縮小や保護者の皆様に参観をご遠慮いた
だくなど感染拡大防止対策を講じながら、塾生の皆さんの健康を最優先に無事
閉塾式を迎えることができ大変うれしく思います。
さて、第7期福島こども未来塾は、サブタイトルに 「笑顔輝く 福島の未来
へ」と掲げました。予定通り、6月にスタートしましたが、夏から秋にかけて新
型コロナウイルス感染症の蔓延により日程や一部プログラムの変更を余儀なく
されました。
この事業は、自分を見つめ、自分に向き合い、地域の方々との交流を通し、1
年間を通して福島の歴史、文化、産業、生活、歌とダンスのワークショップ、ス
ポーツ、そして東日本大震災、震災からの復興、防災、SDGsなどをテーマとし
た様々なプログラムに挑戦してきました。
そして、昨日と今日は、新たな自分やふるさと福島のよさを実感し、これから
の自分や未来の福島について考え、考えたことをまとめ、自分の言葉で表現する
総まとめの活動をしていただきました。どの活動報告発表も立派でとても感動
しました。
今年の活動を振り返りますと、120名を超える申し込みがあり、急遽定員を
増やし、県内10市5町3村から70名に参加していただきました。東日本大震
災原子力伝承館にて東日本大震災で何が起こったかを学んだり、浪江町の復興
状況と現在までの取り組みを学んだり、みんなで魚の絵をかいてその絵が請戸
漁港近くの防波堤に張っていただきました。リプルン福島では環境放射線を測
定したり、汚れた水の浄化について実験したりしました。ちょうど来場者5万人
目になり環境省の機関誌の表紙を飾りました。相馬市の原釜海水浴場でクリー
ン活動やカニ釣りをしました。また、歌やダンスの楽しさを満喫したハートグロ
ーバル、ユナイテッドスポーツファンデーションの皆様による様々なスポーツ
へのチャレンジもしました。
SDGsについては、アポロガスさんからは再生可能エネルギーについてお話
を伺うとともに、渡部さんとともに見事に復活を遂げた猪苗代観光船白鳥丸に
乗って猪苗代湖から美しい磐梯山も望みました。このように五感を活かし様々
な事物に触れ、体を動かし、仲間と協力してそのよさを感じとったり、歴史的な
意義や本県の主要産業などを学んだりし、将来の自分やふるさと福島について
考えることができました。
活動を通して、目標を持つ大切さ、自分の考えを持つことの大切さ、新たなお
友達と一緒に学習や生活できる楽しさ、また、一人一人の多様な価値観を認めて
いくことの意義などたくさんのことを学んだ成果がみなさんそれぞれの研究や
発表の中に表れていました。
参加された70名の皆さん、東日本大震災から早いものでこの3月で11年
が経とうとしています。復興が進んでいるところとまだまだこれからというと
ころに自分たちの目で見て気づかれたと思います。わがふるさと福島の東日本
大震災からの復興・創成が少しでも早く達成できるよう、この福島こども未来塾
で学んだことを、学校生活や家庭生活に生かすとともに、皆さんの力で、これか
らも福島のよさ、福島の元気を全国に、そして全世界に発信していただきたいと
思います。また、福島に生まれ、福島に育ったことを誇りに、それぞれの学校で
一日一日を大切に生活してほしいと思います。
また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大がとどまるところを知りません。
塾生の皆さんには、これまで以上に基本的な予防である、手洗い、うがい、マス
クの着用など新しい生活様式の徹底を図り、防災教育で学んだ自分の命は自分
で守る、自分の健康も自分で守る、コロナには絶対にかからないという強い気持
ちと緊張感を持って生活してほしいと思います。
皆さんとまたお会いできますことを楽しみにしています。
本事業の実施に当たり、協賛していただきました、公益財団法人東日本大震災
復興支援財団、ご後援をいただきました、文部科学省、復興庁、福島県教育委員
会、そしてご支援・ご指導いただきました、NPO法人自分未来クラブ、一般財
団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーションをはじめとする関係の皆様、
さらには通年、学生ボランティアスタッフとしてご協力いただきました新潟青
陵大学・同短期大学、郡山女子大学短期大学部、福島大学、そして未来塾の OG
の学生の皆様に心より感謝を申し上げますとともに、保護者の皆様、各学校、各
市町村教育委員会の皆様に心よりお礼を申し上げます。
特に、本日公私ともに大変お忙しい中、ご臨席いただき、子どもたちの発表を
聞いていただきましたご来賓の皆様、オンラインでご参加をいただきました皆
様本当にありがとうございました。
結びに、参加された塾生の今後ますますの発展と成長、学校でのご活躍をご期
待申し上げ、さらにはご参会の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、あいさ
つといたします。
(文責 所長 福 士 寛 樹)

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