所長だより 1号

五輪原から 11月28日 第1号

「通学キャンプウィズスクール(通キャン)」終了!!
関係の皆様へ感謝と参加された皆さんの今後のご活躍に期待

ここ猪苗代も、例年になく暖かい日が続いています。温かいとはいっても、国
立磐梯青少年交流の家は、標高600mの磐梯山の中腹に位置していますので、
朝晩はかなり冷え込みます。10月31日には、磐梯山の山頂に初雪が降りまし
た。眼下に広がる猪苗代湖には冬の使者といわれる白鳥が多く飛来してきてい
ます。11月23日には、当交流の家にも初雪が降り、約5センチメートル積も
りました。冬の訪れを感じさせます。

さて、このような中、通学キャンプウィズスクールを実施しました。この事業
は、当交流の家の看板事業のひとつで、平成8年度に初めて実施し、今年で21
年目を数えます。途中、東日本大震災が発生した平成23年度は実施できません
でしたが、毎年この時期に実施しています。猪苗代町、磐梯町の希望する小学生
を募り、今年は両町8校から、4年生、5年生、6年生57名(男子29名 女
子28名)の参加がありました。

57名の参加者が当交流の家で寝食を共にし、自分のことはすべて自分で行
い、交流の家から各学校に通学するのです。ちょうど節目の20回目を数えた今
年度の通学キャンプウィズスクールは、ほかの学校の子供たちとの共同生活を
通して、早寝、早起き、朝ごはんなど規則正しい生活習慣そして学習習慣の形成
をねらうとともに、会津若松市教育委員会文化課副主査 近藤真佐夫先生によ
る戊辰150年の歴史学習、猪苗代町観光協会事務局長 石田幸一先生による
猪苗代地区の観光学習、田中靖則教育長様による作文の書き方、猪苗代町教育委
員会副課長謙指導主事 菅井明人先生による冬のスポーツなどを学習しました。
6泊7日の日程で、11月17日、全日程を終了し、一人一人の顔には、やり
遂げた充実感と自信に満ちた表情が見られました。また、7日間豊かなコミュニ
ケーションを通した望ましい交流活動を通して、自分のよさや相手のよさに気
づき、たくさんのお友達を作ることもできたようです。そして猪苗代町、磐梯町
の観光など郷土にかかわる学習を通して、それぞれの町、郷土のよさも再発見し
ました。
参加した57名が目標をもって積極的に取り組んでくれたおかげで、今年も充実
した通学キャンプとなりました。最終日の子どもたちの作文には、これから

の学校や家庭での生活の目当てや決意、そして学習に関する目標などが書かれ、
たった1週間ではありましたが、子供たちの成長を感じ取ることができました。
参加された方々と保護者の皆様に心からお礼を申し上げますとともに、お力
添えをいただきました、本事業の実行委員長猪苗代小学校の金成校長先生をは
じめ、各小学校の校長先生、先生方、PTA会長様、猪苗代町教育委員会宇南山
教育長様、磐梯町教育委員会田中教育長様、そして講師を務めていただいたみな
さん、バスの手配、バスの運転・送迎に当たられた方々にも重ねてお礼申し上げ
ます。
また、ボランティアとしてご協力をいただいた皆様にも心よりお礼申し上げ
ます。皆様方のお力により素晴らしいキャンプになりました。ありがとうござい
ました。
参加してくださった57名の皆さんには、ぜひ、この1週間の通学キャンプで
身に付けたこと、学んだことを今後の学校生活や家庭生活に生かしてほしいと
思います。そして4年生と5年生は、来年またこの通学キャンプに参加してくれ
ることを期待しています。また6年生は、中学校に進学してこの仲間とともに活
躍されますことを、さらには、高校や大学に進学したとき、ボランティアとして
参加してくれることも期待しています。
この事業は、両町の各学校との連携を図る上でも、子供たちの基本的な生活習
慣を形成するうえでも、とても価値のある事業だと認識していますので、今年度
の成果と反省を踏まえ、次年度も実施してまいりたいと思います。
(文責 所長 福 士 寛 樹)

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